千秋真一様

貴方がこの世に生を受けたことを
神に感謝します。

遠いフランスの地でのご活躍、日本にも届いております。

だいぶ雰囲気が変わられたのは、何か心境に変化があったからでしょうか。


私もこの東京で、必死に頑張っています。

ただ、見つめているだけだったあの頃。
キャンパスで一目お目にかかれただけで、それだけで一日が幸せでした。

そんな私が、まさかお友だちになれて、
一緒に年越しをしたり、夏休みに海に遊びに行ったり、
卒業演奏会では急なお願いまできいていただいて、

そして……
私のティンパニーを認めていただけて

貴方の指揮するオーケストラの一員になれるとは
夢にも思っていませんでした。

いつかまた、貴方の指揮するオーケストラで
貴方の音楽の欠片になることができたら。

その日まで、精進していきたいと思います。


それでは。

今年も貴方にとって素敵な一年になりますように。




　　　　　　　　　　　　　　　　　奥山真澄




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真一くん25歳おめでとうございます。
四半世紀デスか……千秋ってまだ若かったのね。


というわけで衝動的に書いた真澄ちゃんの手紙でした。
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