sleeping princess





まただ…

夕食の片づけを終えてふと見ると、のだめはソファーで寝息を立てている。
最近ずっとこんな調子だ。
こいつはなにも言わないけど、コンセルヴァトワールでの勉強は、いろいろ大変なんだろうな。
身体を横にしてやりブランケットをそっとかけると、
ソファーのひじ掛けに腰かけ、勉強していたのであろう譜面を取り上げてみる。
「プーランクやるのかー。いいな…」
オレもまだまだ勉強しないと。
ひとつのオーケストラを任されるんだから−

寝ているのだめをそのままにし、自分も机に向かった。


ふと気付くと11時。
のだめはまだソファーで寝息を立てている。
明日は学校も休みのはずだし…今日はこのままウチに泊めるか。
とは言ってもこのままここで寝かすわけにはいかないし…

すやすやと寝息を立てるのだめにそっと近寄り、
額に、頬に、鼻に…そして最後に唇にキスを落としてみる。
まだ目覚めない。

仕方ない…
華奢な身体をブランケットごと抱え上げベッドルームまで運び、
そっとベッドに横たえてやる。
その脇に腰を下ろして、ふと顔を見ると…

のだめは唇をタコのようにつきだしていた。


…起きてたのか!
額を指でぺちんとはじいてやる。

「眠り姫は王子様のキスで目覚めるんデスよ!デコピンじゃありまセン!」
「何が眠り姫だ!起きてたんなら自分で動け!」
「嫌デス。も一回キスしてくれなきゃ動きません」

…も一回って。ずっと起きてやがったのか。この女は。
だがこんなキスのおねだりも悪くない。

「そこまで言うなら、動けなくしてやるよ」

横たわったのだめの上に覆いかぶさると、
さっきソファーでしたように、額に、頬に、鼻に、さらに耳元、首筋へと唇を這わす。
うっすらと唇を開き、潤んだ目で唇へのキスを求めるのだめを無視して、
さらに首筋への唇での愛撫を続ける。

「真一くん…唇に…ちゃんとキスしてくれないんですか…」

耳元にのだめの呟きが聞こえるが、それも無視して、首筋へのキスを続けながら
手はワンピースの上からゆっくりと胸を揉んでやる。
のだめの手はいつの間にか自分の首にまわされていて、その軽い束縛感が心地よかった。


が。
「あれ。王子様のキスがないと動けないんだろ。なんだこの手は…」
首に回されていた両手を取ると、こんどはその手に交互にキスをする。
「眠り姫のくせに、自分から動くなんて、いやらしいな…」
「あ…」
その細い手首を片手でつかみ、頭の上で押さえると、愛撫を再開する。

執拗に、耳元から首筋へ、何往復も唇を這わすと、のだめが身をくねらせる。
腕を押さえる手はそのままに、その腰へ指をそっと這わせまた呟く。
「腰もほら…眠り姫は眠っているはずなのに」
ワンピースのすそから手を入れ、内ももを何度も撫で上げる。
そしてその中心にそっと指を這わせると、のだめの身体が一瞬硬直した。
「ここも、こんなに濡れて。眠っていても感じるんだな」
下着の上からゆっくりと撫で上げると、じわりと溢れ出てくるのがわかる。


苦痛と官能に顔をゆがめるのだめを見ていると、声にならない吐息を漏らすその唇に
むしゃぶりつきたくなる衝動に駆られたが、それをじっと耐え、さらに続ける。
「すごいな…どんどん溢れてくる…」
押さえていた手を離すと、ワンピースをまくり上げ、力なく広げられた股の間に頭を入れ
薄い布の上から、強く吸い上げた。
「ぃ、いやぁ…あぁ…」
すすり泣くような声を聴きながら、さらにゆっくりと舐め、吸い付きを繰り返す。
下着がその意味をなさなくなるくらい濡れたのを確認すると
脇の細い紐をほどき、そこを開放する。
艶やかに光る中心に舌を差し込み、中からあふれ出す蜜を味わう。

頭上から聞こえる声にならない声を耳で確認しながら、
さらに執拗に、ゆっくりと舐めあげ、吸い付き、舌で転がして、味わう。
何度繰り返しても飽きることなく、たっぷり味わう。

「だ、だめです…しんいちくん…もう…」

ひくひくと軽い痙攣のような動きをすると、一瞬硬直したのだめの身体が
がくんと弛緩する。
その動きを確認すると、やっとそこから顔をあげる。
そしてのだめの顔に近づき、額にキスをすると、耳元で囁いた。
「眠り姫は眠りながらでもいっちゃうんだ…」

そして、真っ赤になった顔をそむけるのだめの脚を開くと、
すでに固くなりきっていた自分自身を解放してやり、のだめの入り口に添える。
「こんなことしたら、眠り姫はどうなるんだろうな…」
ふたたびのだめの耳元で囁くと、一気に中に入っていった。

「ぁあああ!」
のけ反るのだめの白い首筋に唇を這わせ、腰をゆっくりと前後に動かす。
ぐちゅぐちゅと水音が響き、さらに奥からあふれ出す水が自分自身を包み込む。
襲ってくる強い締めつけに、動きを早めたくなる衝動に駆られるがそこをじっと耐え
焦らすように擦ってみたり、ぐりぐりと奥に突き上げてやる。
断続的に漏れるのだめの声と吐息。
「し、しんいちくん…のだめ…もう…もう…ごめんなさい…」
「どうした?なにがごめんなさい?」
腰をさらに奥へと突き上げる。
「…ん…きゃぁぁ…ダメ…もうダメ…」
涙目になって首を振るのだめを見詰め、汗で顔に張り付いた髪をそっとよけてやる。
「どうしてほしい?」
「キス…王子様のキスをください」

その言葉を確認するかしないかのうちに、のだめの唇をそっと親指で触れると、
次の瞬間には唇が重なっていた。
うっすらと開かれた唇の中に舌を差し入れ、互いの舌を絡めあう。
髪に感じるのだめの手が心地よい。
思わず腰が動いてしまう。
その衝撃に繋がったままの唇から漏れた吐息をそのまま飲み込み、
さらに執拗にのだめの口内を味わう。
互いの唾液が混ざり合い、絡めあった舌が名残を惜しむように残りながら
ゆっくりと唇を離すとふたたび見詰めあう。
「お目覚めですか。眠り姫?」
照れたような笑顔を見せるのだめの顔に、耳元に唇を這わせると、
ふたたび突き上げを開始した。

絡ませた指に力がこもる。
そろそろ自分にも限界が来そうだ。
動きを早め、より深くのだめに入り込む。
自分の首に回されていたのだめの手から力が抜け、身体がのけ反るのを見たと同時に、
自分も頂点に達した。


「…ワンピース、しわしわデス」
「あ…」
余韻にしばらく浸っていたが、ゆっくりとつながりを解くとのだめがつぶやいた。
「ごめん…」
濡れた部分を拭いてやり、のだめの身体を起こすとワンピースを脱がせてやる。
軽く畳んで机に置き、自分も汗で湿った服を脱ぎ捨てる。
「ていうか順番が逆のような気がするんですケド」
「じゃあ正しい順番でやる?もう一度…」

真っ赤になるのだめを押し倒したあとで、気が付いた。
大事な話があったんだ…
まぁいいか、明日の朝で。





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lesson73の補完ですね。
前夜はこんな孔雀になった千秋ですが
まさか翌日あんなことになるとは…くくく。
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